ウルトラマシン

はすぴーが少年だった頃は、現在の長嶋監督や王監督がジャイアンツで4番と3番を

打っていた時で、スポーツと言えば野球しかなかったとも言える。

学校のクラスでも野球チームを結成することになったが、はすぴーは「グローブ」を

もっていなかったので、しばらくチームに入ることができなかった。ちぇっ。

そして父親からようやく買ってもらった時は、グローブをしたままふとんの中で寝た

のだからよほど嬉しかったんだと思う。翌朝、自分の手がグローブみたいに膨れて

いたので、びっくり・・・するほどアホじゃない。

野球チームに入ってからは、それこそ毎日のように野球にあけくれた。

アニメの世界でも、たとえば『サザエさん』のカツオ君は「おい、中島ぁ〜、いつも

の広場で野球やろうぜ」と言って家に帰るやいなやバットとグローブを持って家から

飛び出すことが多かったし、『ドラエもん』でものび太くんは野球でゴロをトンネル

してジァイアンに「おい、のび太 何やっているんだよ」と叱られるし、、、

そういえば、はすぴーがガキの頃には 草野球ができる空き地があったけど、最近では

そんな空き地や広っぱは見かけなくなったなぁ〜。

 

さて、今回、ご紹介するのは1968年(昭和43年)に任天堂から発売された

「ウルトラマシン」という電動で球を自動的に発射する小型の家庭用ピッチングマシンだ。

ちょうどその頃はバッティングセンターも流行っていたので、このピッチングマシン

をおもちゃとして売り出したのだろう。

『Gunpey』でも紹介したが、このおもちゃを企画開発したのは、おもちゃ業界では

神様とも呼ばれている「横井 軍平」さんの作品だ。

 

ウルトラマシンは写真のとおり、モーターで動きバネ仕掛けでピンポン玉とほぼ同じ

大きさのソフトビニールでできた球を投げるおもちゃなのだ。

当時の値段を調べてみたら1480円ということなので、おもちゃとしては高級だった

と思う。はすぴーもこれが欲しくてダダをこねた記憶があるぞ。

(ダダといってもウルトラQの怪獣ではない)

うる覚えなので、間違っているかも知れないが、電池は単一を1本使用、球は10個

入りで、おもちゃ屋にはスペア品も別売していた。バットも伸縮式のものがついていた。

バネのつまみを左右に移動することで投げる球の高さをコントロールすることができた。

そしてこのおもちゃの人気が高まってくると、球に数個の窪みをつけることで

カーブ、シュートなどの変化球を投げるようになった。

テレビCMでも部屋の中が男の子がウルトラマシンで遊んでいて、打った球は

お母さんが目玉焼きを焼こうとしている台所へ飛び、卵の中に混じる。そしてお母さん

は卵を割ろうとするとそれはウルトラマシンの球だったので、「まぁ〜うふふ」と

笑ったりして演技がクサイ。

そして男の子が「やったぜ、パパ。これなら明日はホームランだぃ」、、、

おっと!これは吉野屋のCMだったな。

 

はすぴーもウルトラマシンを部屋の中で友人らと遊んでいたら、母親から「狭い家の中で

バットを振り回さないでちょうだい!やるなら外で遊んでらっしゃい」と叱られて外で

やったが、風があると球が流されてしまってつまらなかった。室内だと7〜8メートルの

飛距離があったと思うが、屋外で向かい風があったりしたら4メートルも届かなかったと思う。

つまりこのおもちゃはどちらかと言うと雨の日に室内で遊ぶものだった。

天気の良い日は空き地で本物の野球をし、雨の日にはウルトラマシンでバッティングの腕

をセッセと磨くのだ。もし窓から川上監督がこっそりその練習風景をのぞいていて

「はすぴー君は練習熱心なんだね、私はその情熱と実力に感動してしまったよ。いっそのこと

我が巨人軍に入ってくれたまえ」なんて言われたらどうしよう、、、と想像しながら

ピンポン球のようなものを打っていたが、残念ながら川上監督はおろか柴田も高田も森も

国松さえも登場してくれなかった。(汗)

 

 

ウルトラマシンは3年で200万個を売り上げたというから、大ヒット商品であり、

はすぴー世代のおっちゃんには知名度の高いおもちゃなのでありやす。

そしてウルトラマシンの発売からしばらくして、セガから同じようなおもちゃの

「ロボピッチャー」が出た。ロボピッチャーのテレビCMにはすぴーの元上司であった

あの湯川専務が出ていたことはこちらを読んでいただきたい。

また最近になって、ロボピッチャーがニリューアルされて販売されていることも喜ばしい。

 

そうそう、先日 家族でファミリーレストランに行った時のことだが、ファミレスって

入り口付近に子ども向けのおもちゃやぬいぐるみとか売っているけど、そこで

「松坂大輔 ピッチングマシーン」なるものを発見!!!

仕掛けはウルトラマシン、ロボピッチャーとまったく同様のものだろうが、もしかしたら

もっと進化して155キロのスピートボールを投げるかも知れない、、、んなわけないか。

 

さて、話は変わるが、任天堂には横井軍平さんが企画した「ウルトラ3部作」という

おもちゃがある。はすぴー世代の方なら ご存知の方も多いと思うので、ここに紹介して

おきましょう。あ〜ん、懐かしいちゅうのっ!

 

ウルトラ3部作

ウルトラハンド

昭和41年

ウルトラマシン

昭和43年

ウルトラスコープ

昭和46年

リニューアルされたSEGA「ロボピッチャー」

お便りコーナー 

 

「あの頃のセピア色の想い出」

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